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「似合う髪型ってなに?」問題

その髪型 似合ってるね!

言われると嬉しいものですよね

いまでは美容室の前に髪型を検索される方も珍しくないと思います

しかし自分史上ナンバー1の髪型をいくら探しても、決め手に欠けませんか?

私に似合う髪型ってどんなのですか?と聞かれる立場なので、見落とされがちなポイントをお伝えしたいと思います

3000字程度の文章でのお伝えになりますが、ひとつよろしくお願いします

目次

そのイメージ画像にした意図

もしもイメージ画像をお持ちでしたら、最初のカウンセリング時に拝見したいです

※なくても大丈夫です、問題ありません

こちらが知りたいポイントは

  • 髪の長さのイメージとして近いものを選んだ(でも、できたらその髪型に)
  • なるべくその髪型に近づけたい

前者と後者では、制限の強さが違うので美容師の受け止め方が変わります

おそらく、髪に対しての欲求の高さが違うんだと思います(潜在的なところでの差は少ないと思いますが)

説明や提案内容も変わるので、たとえ「なんとなく」選んだのだとしてもストレートに伝えた方がスムーズです

髪への意識が低い?とか些細なことで、こちらが嫌な気分になることはありません

イメージ画像の見方

もしも可能でしたら、異なる向きからの写真もあると助かります

美容師側はその髪型の全体像が想像つくのですが、お客さまは写ってる向きのビジュアルしか見えてないので、、、

実は、横の感じや、後ろの感じが好みではないケースがあります(シルエット、長さ、重さなど)

たとえば、正面はこんな感じ、横はこんな感じ、後ろはこんな感じ、と別の写真でも大丈夫です

お客さまが、その髪型のどこまでを認識しているか把握できるので、よりスムーズです(こちらでも確認はしますが)

他人のゴールから見過ぎてる問題

さて、イメージ画像について述べましたが、、、

実は “髪型を検索する” って、「髪型」にしか注目できない行為です

他に探す術がないし、似合うかどうかに確信もてなくて悩みますよね。。。(顔型診断とかはアテにならないと考えています)

髪型って「カットしたら出来上がり」というわけではないんです

なので大事になる考え方は、スタイリングをどのレベルでされるか?ということです

つまり、お客さま自身の行動によって「なる」「ならない」が変わることがあります(お客様は美醜のことと勘違いしがちですが)

例えばその比率のイメージとして

▶カット:スタイリングの役割 =3:7や 6:4だったり、9:1だったりと様々です

意図せずとも、自身がどんなオーダーをしているのか、どうしても見落としてしまうと思います(ナチュラルに見えるほど)

「似合う髪型」はお客さまと美容師の二人三脚で

実は、あなたの いろんな要素を加味して髪を作っています

例えば、素材としての視点

  • 首肩の形状、肉付き
  • 骨格のサイズ感
  • 顔と頭の骨の凹凸が どこにどのくらいあるか
  • 髪の生えてる向き
  • 髪の強度、前後での差
  • 髪質
  • つむじ(フェイスラインにもある)
  • 生え際の位置の前後左右差
  • 耳の立ち具合
  • 耳の位置の前後左右差
  • えりあしの深さ

よく皆さん、「髪質が~」っておっしゃいますが、実はもっと沢山の要素を見て触って判断しています

ウィッグ(カツラ)のように、「仕上がった髪型」をスポーンと被せるわけではないので

どこまでスタイリング(ヘアセット)してくれるのかを逆算して髪を切りたいです

「スタイリング」って言われると構えちゃうかもしれませんが

  • 洗った後はもう何もしません(自然乾燥)
  • ドライヤーで半分くらいは乾かす(少し時間置いた後に)
  • 髪をクシでとかす程度
  • くるくるドライヤーは使う
  • 出かける前にはヘアアイロンを使う
  • どんなタイプの商品を使っているのか
  • 整髪料は絶対いや

など、ありのままを知りたいです

ネット検索の髪型は、ただ単に切っただけでは出来上がってないため、「現実問題」と照らし合わせる必要があります

ちなみに、私はなるべく実践で使いやすいシンプルなスタイリングをお伝えしています

そのために、「似合うよう寄せていく」カットを意識しています

(大根のカツラむきのような微調整を繰り返します)

また、他にも

ライフスタイルも知りたい

髪におけるライフスタイルとは、日常でどう扱うかです

  • 仕事中も家庭でも髪を結んでる
  • 仕事中、顔に髪がかかるのは困る
  • 横の髪の毛はいつも耳にかけてる
  • 前髪はついかき上げちゃう
  • 夏が暑すぎて無理…
  • 仕事が忙しすぎて無理…

このような事例はよくありますが、その際は髪型から考えるよりも、「よくやってしまう動作(どう扱うか)」から逆算して髪型を絞っていきます

美容室に行った当日だけ素敵な髪になってもな…と思います、シンデレラになってほしくないです

担当美容師と髪の方向性をすり合わせて、消去法の感覚で できる髪を模索すれば、失敗の確率は大きく減るはずです

参考情報

一体どうなっていれば、人は、良い髪型だと感じるのか?(よく言われるワード)

一例として、、、

  • 分け目がハッキリとしてない
  • 頭頂部がフワッとしている
  • 髪にツヤがある
  • 髪に動きがある

❶❷は、カットだけでそうなるのではなく、ドライヤーの使い方が大事です(どう意識すればよいかを知らない方ばかりですが、難しいコツではありません)

❸❹は、ブローと、あとササっとヘアアイロンも使えた方がより効果的です(失敗を経てそれなりに扱えるようになっていくものです)

もしくは「適切な整髪料」を使用するとツヤの表現は確実です

しかし整髪料選びにおいては、方向性を間違えてる商品だと、せっかく付けても効果が低くなります

余談ですが、ブローは、ドライヤーとブラシを連動させて適切な熱を当てるので、本当はとても難しい技術です(さも簡単かのように語られがちですが。。。)

なので私はブローするのが必須だと思っていませんし、そうお伝えしてします

続いては、スタイリング方法についてです

「YouTube」の検索にて

①:ショートヘア・ボブ・ミディアム・ロング、などの髪の長さ

②:ヘアセット or スタイリング

※①と②の間にはスペースを入れる

と打ち込んでください

若い方のスタイリング動画ばかりだとは思いますが、注目してほしいポイントは、セットを始める前の「ノーマル状態(原型)」の髪です(ブローなどの仕込みが すでにされているケースも多いので、“素” ではないですが)

彼らは道具の熱をたくみに使って、出っ張てるところを引っ込め、へこんでるところをフワッと逆転させます、そしてその後に整髪料を付けます

すべて頑張る必要はないと思いますが、出来上がるまでの工程はどの世代の方にも参考になる点が含まれてるのではないでしょうか?

私たち美容師は、こういった加工前の髪の原型をつくる役割ですので、イメージ画像を持ち込まれた時に、どこまでスタイリングをされるのかが気になるわけなのです~

おわりに

普段お客さまに話してる内容の一部をまとめてみました

ショートヘアの方はカットの割合が大きいので、どちらかというと、それ以外の長さの方にはより重要な考え方かなと思います

髪の情報はたくさん出回っていますが、微妙に本音のところは話されない傾向があるからです

お判りいただけたかもしれませんが、お客さまと美容師は二人三脚で髪を作り上げています

私ももちろん適切な伴走者でありたいと思って仕事をしています

ここまで美容師目線をまじえてお伝えしてきましたが、最後に…

美容師との相性はもちろんのこと大事ですが、「ご自身の変わりたい」という気持ちが一番です

何か上手くいかないと感じているなら、もしかしたらお役に立てることがあるかもしれません

というか、知るべき事を 知らないままなのは時間と労力がモッタイナイと思います

もしもご縁がありましたらご連絡くださいませ(^^)

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