さて今回は、『トリートメント』というフワッとした領域についてお話していこうと思います
・お風呂場で使うもの
・髪を乾かす前などに使うもの
・美容室でメニューになっているもの
沢山の場面があるので、「やった方がいいもの」感が強いですよね
今回はその中でも「美容室のトリートメントメニュー」についてです
美容室でやった方が良いのか、やらなくてもよいのか、判断しづらくてモヤモヤ迷ってる方いませんか?
まず結論として、やるべきかは「人による」という意見です
トリートメントに何を求めるのかによって「やらなくてよい人も多い」、でも生活のクオリティが上がると感じるなら「やればよい」と考えています
では何を基準に判断するべきか? についてご覧ください
3000字くらいでのお伝えになりますが、ひとつよろしくお願いします
基本情報
トリートメントとは、髪の「補修」ではあるけれども「治癒(=治る)」ではありません
おそらくテレビCMなどの影響や、美容室での絶妙なニュアンスの説明により、髪は回復して良くなっていくものだというイメージがある方もいらっしゃるのではないでしょうか
ここで大事なのは、髪は人体の一部とはいえ、傷口が凝固して回復していくような現象は「起きてない」ということです
それよりも、髪の損傷部を覆って、傷の広がりを抑えるようなイメージの方が近いです、その際に表面部分にコーティングもされるので “スルンスルン” になるわけです
つまり本質的には損傷部は損傷したまま、ということです(=患部を手術をした後に自発的に回復していく「身体」とは異なる)
でも実際は、目に見えない回復うんぬんよりも、ガサガサの髪が奇跡のように指通り良くなればそれでOK、という感覚の方が多いと思います(まるで治ったかのように感じるし)
さて、ここからが本題なのですが、美容室のトリートメントメニューと家用とでは何が違うのかというと、「スルンスルンの持続力」ではないでしょうか
だから美容師さんは親切心でトリートメントをオススメするわけです、大切なお客さまが美容室以外でも髪を綺麗に保てるようにと
現実は
しかし!
いくら持続力に優れてるといえど、2週間(よくて3週間)程度の間に徐々に効力が失われていくという事実です
短期目線ならば、やった方が快適です
でも現実問題として、美容室に行くサイクルより効果の消失が早い(セットのホームケア商品などで事足りれば良いですが)
そこをどう考えるかですよね、期間の最後の方は “微力ながら” っていう効きですし
トリートメントメニューを例えるなら “エナジードリンク” のようなものです、しばらくは「元気満々!」みたいな
そして薄皮をはぐように少しづつ効力が切れてきたら、負担の蓄積した元の髪がむき出しになるだけです
いくら綺麗な包装用紙でラッピングされていたとて、中身は自身の素の髪です
なので、どの頻度で続けるのか?
この一点が「やる・やらない」のポイントになるかと思います
もしもトリートメント(か他のなにか)をやり続けて、「実用ベースかつ本質的に髪が治る」そんな日が来たらYahooニュースにも出てきますよ
とりもなおさず美容師がシャワーのように宣伝するはずです、それくらい本当に凄いことなので
逆に言うと、それが起きるまでは過去の延長線上のトリートメントでしかないわけです
目新しい商材が出ては消え、消費者も「今度こそは!」の繰り返し、そんなマーケットです(市場全体としは悪いことではありませんが、個人としてどう捉えるか)
じゃあ カラーやパーマなんて止めましょう、とはならないからエンドレスなのです
美のキープとは… 大なり小なり傷みが絶対条件なのです(薬剤系には)
コストと選択
美容師がトリートメントメニューを勧めするのも、勧めないのも、どちらも「親切心」です
現実的なコスパベースいうと後者が勝ると思いますが
3~5000円程度のトリートメントメニューを一回やるのと、3~4000円の流さないトリートメント(3ヶ月~6か月使用可能)
どちらを選ぶのが合理的か、または感性に合うか、はたまた両方選ぶのか
「付ける」という行為を惜しまないのなら、流さないトリートメントだけでも ぼちぼち スルンスルンになります
まぁ、ラッピングがお上手なのね!みたいな
(“補修力”でいえば、当然、美容室のメニューに軍配は上がります)
例えば、テレビの女性アナウンサーの方のようなツヤが欲しければ
- ヘアアイロンによるスタイリング
- ツヤツヤに見えるものを付ける
この両方が必須です
逆に言えば、ガサガサの髪でも綺麗に見せることは充分可能です
というよりも、毛先までツヤがあるのは「スタイリング」による影響力の方が大きいと考えています
物価高のこの時代に、絶対的なまでにトリートメントメニューが必要かと言われれば、、、
(髪の長さにもよりますが、毛量調整や薬剤を使うメニューの見直しも効果的です、ダメージ大にならないようにコントロールできるとよいですね)
※もちろんお店のタイプも千差万別で、どのようなユーザー集客しているか異なります、なので一概には言い切れませんが、コストは重要な指標だと考えているからこその指摘だと思ってください
美容室で行った方が良いパターンとは
しかし当然、皆がみんな、コスパがすべてではありませんよね
- 気分を上げたい時
- 何か大事なイベントがある時
- ロングヘアでハイトーン(髪がかなり明るめ)の状態の時
理屈じゃなくて、髪がスルンスルンだと単純に気分が良いです
底知れない自信が湧いてくると思います
そういう自信って、とくに女性同士だと感じませんか?わずかな所作にも出てるんだと思います
やれることは全部やってます私、みたいなオーラ
世代や環境によっても左右されると思いますが、外見(&内面)への自己投資ですので、経済状況に支障がなければ一定間隔で続ければ良いと思います
このような野暮な内容なんて吹き飛ばしちゃえばいいんです
生きてく上で、そういうのが大事になるのは不思議ではありませんから
ロングヘアのハイトーン毛は、てっぺんから先までギッシギシです、ブリーチしていればなおさら
なので、メンテナンスの重要度が高いという前提でトライされるのが良いと思います(本物感にこだわらないのであれば、休日だけウィッグ付ける方がヘルシーではある)
余談
だいたいの美容師は、毎月の「技術売り上げ」と「商品売り上げ」により収入が変動します
正直にいえば、美容室でお金を使っていただくのは、「応援」の意味もあります(←とはいえ重く考えないでくださいね~笑)
美容師はお客様に親切にしたい生き物です、仕上がりや、場の雰囲気にも満足いただいてWinWinになれれば、なお一層励みになります!
おわりに
髪は本質的には治らないので、“実務” として考えればシンプルに「髪の指通りだけ」考えればよいのではないでしょうか?
短期的とはいえ「自動的に」髪をスルンスルンいわせたいなら、美容室でトリートメントメニューをなさってください
(ここまで、いろいろ書きましたが、お客様のあの反応を見れば、嫌いになんてなれませんよ)
※1 注意点として、シャンプーや流さないトリートメントとの組み合わせにより、髪がベタベタになって乾かなくなるので、その気配を感じたら使用商品を見直しましょう
※2 でも単純に、頭が洗いきれてないことによる蓄積の場合もあるので、その可能性も頭の片隅に入れといてください
反対に、毎度美容室でトリートメント勧められて面倒に感じるのなら、「メンテナンスとしては予算オーバーなので遠慮しておきます」「いま使ってる流さないトリートメントの質感でも良いかなと思っています」などストレートにおっしゃるのをお勧めします
万が一、空気が悪くなるような事あれば、他のお店を検討されるのをお勧めします
美容師だからこそ、髪にばかりフォーカスして熱くなってしまう側面もあるかもしれません(もちろん自分含めて)
髪はあなたの外観の構成パーツの一部です
ですが、そこに全集中するより、髪以外のところも含めてトータルでバランスを取ろうと意識される方が、よりあなたの良さが出ることもありますよね
代用品や代替案でそこそこ盛れればOKですし、足りなく感じるのであれば上手く美容師を活用してください
美容師を選ぶ意味ってそういうところにもあるのではないでしょうか?
それではまた